個性學は、一人ひとりが生得的(生まれ持った)に備わっている『特性や能力』を客観的に理解し、それを磨き、社会の発展に貢献することで自らも幸せになるために確立された実践学です。 1971年、個性學の創始者(石井憲正)がその当時「適性」を知る方法が無いことに気づき悩み、それを解決するために「組織における人の適性と能力」についての解明に着手し、「一人ひとりのしあわせ」・「スムーズなコミュニケーション」・「個性と企業(組織)の成長」をテーマに個性の研究に取り組み、 その研究結果を総称して『個性學』と呼んでいます。
インターネットの普及により人々から空間と時間をなくし、グローバル社会は企業から国境をなくし、働く意思や企業が求める能力があれば、国籍は問われなくなりました。企業は一つの目標に向かって突き進む集団です。昨今の激化する時代の流れのなかで、商品の開発や、販路の多様化、販売のスピードを上げないと生き残れなくなってきました。
多くの国の人々がともに手を取り合って目標を達成しなければならない時に、互いを理解し、コミュニケーションをスムーズに行うことは不可欠です。こんな時、個性學は大きなパワーとなります。
8桁の数字(生年月日)さえわかれば瞬時に相手の基本的性格を理解することができるからです。個性學は「21世紀人間と人間を結ぶため」に誕生したのです。
私たちは、「個性」や「性格」という言葉をよく使い、よく耳にします。 しかし、その言葉の意味は非常に曖昧です。 そこで個性學では「個性」について下図のように定義します。
個性は、先天的+後天的要素で構成されています。
生得的に決まるもの | 天分「桜の種」のように生涯変化しない性質 |
---|---|
繰り返し経験するもの | トキ季節のように全ての人が同じ経験をする |
生き方で変化するもの | 器(生年月日では決まらない)努力や対応の仕方によって変化する |
研究の結果、個性には内面と外面という二面性があることが分かりました。
自分の中で二面性を感じたり、初対面の人の場合第一印象と長く付き合ってゆくと印象が変わるのは内面と外面の違いによるのです。
個性の分類は3,2,4,6,12,60,10が多重多層になっており、細分化すると720万分類にもなります。
また、トキの分類、相性の分類もとても重要です。
個性學は今日学び、今日から活用できます。
活用先は①企業②個人③学校④スポーツチームなどで、また活用できる分野は、企業では経営・戦略戦術つくり・人事(採用・配置・育成)・マーケティング・営業など、個人では家庭経営、子育て、就活、婚活、コミュニケーション、システム販売の営業、組織運営など、また学校では学級経営、生徒や父兄の個性別対応、先生同士のコミュニケーション力の向上などです。その活用は多岐に亘ります。
それぞれのシチュエーションで活用の仕方の異同があり、それゆえに難しさも出てきます。
従って、少しかじっただけで早計な判断や活用は危険です。
基礎をしっかり学び、きちんと活用すれば、間違いなく個性學は重要なツールになります。
「個性が3つ存在しているために世の中は進歩します」
新しい発想を産み出していく「創造」、その新しい発想を具体化していく「活用」、具体化されたカタチを世に広めていく「展開」。世の中はこの3つの働きにより進歩を繰り返しています。この進歩の法則が人間の個性の中にも存在していることを発見し、それが3分類となりました。
個性學は3分類がベースとなり、目的に応じて細分化していきます。3分類は、「人志向」、「城志向」、「大物志向」です。その特徴は以下のようになります。
人志向 | 城志向 | 大物志向 | |
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幸せの形 | はずかしくない生き方をしなければならない | 人生は楽しむためにある | 人生は可能性を試す場 |
人生の方向性 | 周囲となかよく生きてゆきたい | 好きな時に好きなことを好きなだけやっていたい | いつも元気で輝いていたい |
大切にするのは | 信頼 | 自分らしさ | 可能性 |
仕事に求めること | やりがい | お金 | 達成感 |
得意な役割 | これから必要なことを作り出す | 具体的な形・表現にする | 広める |
潜在的な才能 | 創造力 | 活用・競争力 | 展開力 |
目指す人物像 | 信頼される人 | 自立している人 | 多くの人からスゴイと言われる人 |
それぞれの特徴を理解し、自分自身や周囲との人間関係を個性學の視点から見つめ直すことにより、それぞれの役割や使命に対し、力を発揮することができます。
3分類は意思決定パターンや役割が異なるだけではなく、意思伝達を行う際にそれがスムーズに伝わるか否かという上下関係的サーキュレーションにも影響を及ぼしています。